栽培、商品開発で魅力発信
2023年8月4週号
永平寺町の地域おこし協力隊
中野沙織さん、西川朋子さん
「1歩ずつ前に進みながら地域の魅力を引き出していきたい」と話すのは、永平寺町の地域おこし協力隊として活動する中野沙織さん(34)と西川朋子さん(37)。同町の道の駅「禅の里」に隣接するハウス(5㌃)などで、ブドウ「シャインマスカット」やピーマンなどの野菜を栽培しながら、地元食材を使った商品開発を行っている。
神奈川県から移住し、今年5月から栽培を担当する中野さんと、愛知県から2022年に移住し、シャイマスカットなどを使った加工品の開発を行う西川さん。同町の「まちづくり株式会社ZENコネクト」で、農産物の生産と加工品開発の部門で活躍している。
栽培を始めて3年目となるシャインマスカットは、糖度が17度と高く、昨年よりも房も多い。8月中旬から収穫が始まり、9月いっぱい出荷予定。生産したシャインマスカットを使って今年はスムージーを開発。同町の空き店舗を改装し、スムージーのほか同町の食材を使った商品を提供する店を開店予定だ。
「福井は水もおいしいし新鮮な農産物や食材がすぐに手に入る素晴らしい環境がそろっている。その良さは福井の強み」と中野さん。西川さんは「まだまだチャレンジの毎日だが、お互いの良さを生かして、永平寺町から福井の農産物のおいしさを発信していきたい」と笑顔で話してくれた。
「永平寺町の素敵な風景にほれて移住したが、おいしい水と新鮮な農産物にも驚いている」と中野さん(右)、西川さん
「中野さんと作ったシャインマスカットをより多くの人に味わってもらいたい」と西川さん