広報

ニーズに応え規格別商品 高品質ソバを生産

2023年11月1週号

あわら市 長谷川農園(株)

 

 「お客さんのニーズに応え、品質の高いソバを生産したい」と話すのは、あわら市赤尾の長谷川農園株式会社代表・長谷川太佑(はせがわ だいすけ)さん(44)。水はけの良い同市の丘陵地を中心に、水稲75㌶、小麦16㌶を作付けるほか、在来種のソバを40㌶で栽培する。

 在来種のソバは風味豊かで人気がある品種。長谷川さんは、顧客の希望に沿うため、大粒、中粒、小粒に選別し、規格を合わせた商品を出荷する。この取り組みが取引先から絶大な信頼を得ているという。

 「排水対策は収穫量に直結するので、播種前の溝切作業などは丁寧に作業している。自社で乾燥調製をするので、乾燥時の水分量には毎回注意している」と長谷川さん。

 播種した後に雨水などに漬からないよう、天気予報や時期を見ながら作業をすることで、安定的な収穫量確保を目指す。調整の際には、玄そばを選別機でサイズごとに分けて袋詰め。付加価値を高めることで、高価格帯で販売する。

 長谷川さんは「燃料費が高騰し、生産コストが年々上がっている。毎年が挑戦だが、これからも生産者仲間と情報を共有しながら、お客さんに合わせた農産物を提供できるように、いろいろな方法を試していきたい」と話す。

 

満開のソバ畑で「収益アップを目指し、新しいことにチャレンジしていきたい」と長谷川さん