私の農業経営 自社産米の付加価値アップへ
2024年4月3週号
鯖江市・内田忠秀(うちだ ただひで)さん(40歳)
▽農業生産法人有限会社内田農産 取締役▽水稲88㌶
家族とともに「コシヒカリ」などの主食用米をメインに生産しています。
生産する鯖江市河和田地区は中山間地のため、日当たりや水はけなどが1圃場の中でも異なるところがあります。管理はなかなか大変ですが、土壌特性を見極めながら、できるだけ農薬や化学肥料の量を少なくするように工夫し、生産に取り組んでいます。
昨年の夏は記録的な猛暑により、水管理に大変苦労し、一部で品質低下などが発生してしまいました。2019年から収入保険に加入しているため、補償がある安心はありますが、より付加価値を高めるため、昨年、自社産コシヒカリの玄米を使ったグルテンフリーの玄米麺「内農麺(うちのうめん)」を商品化しました。
もともと同様の商品を作っていた業者に原材料を提供していて、自社米だけを使った商品を作ってくれないかと提案したことがきっかけです。玄米麺はアレルゲンフリーで栄養価が高いほか、半生麺なのでお湯につけて1分ほどレンジで加熱するだけで食べられる手軽さが特徴です。
1月まで取引先やお客さんに無償で提供し、とても好評だったため、2月から本格的に事務所で販売を始めました。
いろいろなアレンジメニューの開発や商品化を進め、ホームページやSNS(交流サイト)を使ったPRを積極的に行っていく予定です。
内農麺を普及させ、これからの米の消費拡大につなげていきたいです。
内農米(うちのうまい)を手に内田さん
内農麺は3袋千円(税込み)で事務所とホームページで販売
内田農産のホームページ