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特産「一寸ソラマメ」 今年の出来も上々

2024年6月1週号

若狭町 竹内成子(たけうち しげこ)さん

 

「『一寸ソラマメ』を待っている人のために、これからも生産を続けていきたい」と話すのは、若狭町海士坂(あまさか)の竹内成子さん(72)。自宅近くにある8㌃の圃場で特産の一寸ソラマメを生産し、5月中旬から始まった収穫と出荷に大忙しの日々を送っている。
 竹内さんら11人の生産者が栽培する一寸ソラマメは、大粒でしっかりとした食べ応えがあるほか、加熱するとホクホクとした食感と甘みが増すのが特徴。昨年は莢(さや)に3粒も入った大ぶりのものが多く、平年よりも多い320㌔を出荷した。
 嶺南地域の直売所や道の駅に並び、陳列後すぐに手に取る人が多い人気商品だ。
 「今年は春先からの寒暖差が大きく、大きく育つか心配だったが、その後好天に恵まれていつものできだ」と笑顔で話す。
 「私を含め生産者の高齢化が進み、生産量は年々減ってきている」と課題を話す一方、「毎年出荷を心待ちにしている人がいて、今年はまだかと声をかけてくれる。楽しみにしてくれている人がいる限り辞められない」と笑顔。「一寸ソラマメの生産を若い人が受け継いでくれるまで、もうひと踏ん張り頑張っていきたい」と話す。

 

「好きな食べ方は塩ゆでとかき揚げ」と竹内さん。地元保育園の給食にも提供している