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私の農業経営 米と加工品で地域をPR

2024年8月1週号

南越前町 山田康二(やまだ こうじ)さん(41)

 南越前町杣山(そまやま)地区で「ハナエチゼン」や「コシヒカリ」など5品種の主食用米を直播栽培しています。
 愛知県出身で別の仕事をしていましたが、知り合いから農業の良さを聞いたときから、自分も農家になりたいと思うようになりました。
 2011年に退職し、越前市内の農家で3年間研修を受け、14年に南越前町の農家の支援のもと、就農しました。
 南越前町は県内でも雪が多く降る地域です。その分、水がきれいで、農産物がおいしく、私の自慢でもあります。
 集落の人たちは、県外出身の私を就農当初から温かく迎え入れてくれました。多くの田んぼを預けてくれたことに感謝しかなく、この地域のおかげで農家になれたと思っています。
 22年に法人化し「そまやまビレッジ株式会社」を設立して、食と農業から地区の良さとおいしさをPRすることにしました。
 米を使った加工品にも力を入れており、米酢やパックご飯など、米のおいしさを通年で提供できるように工夫しています。
 農業経営のリスク管理として、20年に収入保険に加入しています。中山間地域特有のリスクであるシカやイノシシだけでなく、直播のため、鳥による食害などの鳥獣害は常に悩みの種ですが、昨今の米価下落も収入保険で補償された時には、加入していて良かったなと感じました。
 これからも杣山地区を拠点に、感謝の気持ちを忘れず、地域の担い手として頑張って行きたいです。

 

「杣山地区のおいしさをたくさんの人に届けていきたい」と山田さん