昔ながらの板こんにゃくづくり 伝え続けたい地元の味
2024年11月1週号
池田町 魚見手作りこんにゃく道場
池田町魚見(うおみ)にある加工・研修施設「魚見手作りこんにゃく道場」では、新コンニャクイモを使ったこんにゃくづくりが今年も始まった。
「今年の夏も暑かったが、イモのサイズは上々。今年もおいしい新こんにゃくが出荷できる」と話すのは、同施設代表の内藤政美(ないとう まさみ)さん。魚見集落で昔から生産されていたコンニャクイモの栽培と加工を受け継ぎ、町内の生産者11人とともに、昔ながらの板こんにゃくを手作業で製造する。
同施設のこんにゃくは、同町産コンニャクイモと水、あく抜きと凝固剤を担うの炭酸ナトリウムのみで作られており、保存料は一切使用していない。加熱し皮をむいたイモに手作業で水を練り込んでいき、一つ一つ丁寧に形取りして、大釜で炊き上げる。毎年10月から作られるものは、新こんにゃくとして人気の商品だ。
内藤さんは「生産者も量も年々減ってきているが、これからも地元の味を守りながら、子供たちや多くの人にその良さとおいしさを伝えていきたい」と話す。
商品は同町の「こってコテいけだ」やアンテナショップ「こっぽい屋」のほか、10月に鯖江市にオープンしたJA福井県の直売所「つつじの里さばえ」でも販売される。
「こんにゃくの旬は秋から冬。池田のおいしさをぜひ味わってほしい」と内藤さん。施設ではこんにゃく作り体験も行っている
大500㌘は680円、小250㌘は360円(いずれも税込み)