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夢をかなえて就農 1年目の反省生かし野菜作りに全力

2025年2月2週号

あわら市・大石梨加さん

 「両親が飲食店を経営していて、食を身近に感じていたので、子供の頃から農業などの食に携わる仕事がしたいと思っていた」と話すのは、あわら市北潟(きたがた)の大石梨加(おおいし りか)さん(32)。2024年に就農し、ハウス8棟(19.6㌃)で大玉トマトやマルセイユメロンなどを生産する。
 もともと愛媛県の高校で講師として働いていたが、子どもの頃からの夢をかなえるため、21年に福井に移住し、県の「ふくい園芸カレッジ」に入学した。
 「カレッジの研修時代はハウス1棟を管理していたが、就農後は8棟と規模が大きくなり、とてもやりがいを感じている」と笑顔を見せる一方で「この夏の残暑はとても厳しく、学んだ知識だけではうまくできず、大変だった」と大石さん。管理に困った時には、カレッジの研修で世話になった里親がいつもハウスに足を運んでくれて、様子を確認しながら、アドバイスなどをくれたため、それほど損害も出さずに乗り切ることができたという。
 「24年は生産することで手いっぱいとなり、あまり販売の方まで気を配れなかったが、今年はおいしい野菜を作りながら、食べていただく方とのふれあいを多く持てるように心がけたい」と話す。

 

「少しずつ販路を開拓し、顧客を増やしたい」と話す大石さん