私の農業経営 乳製品の製造・販売が夢
2025年3月3週号
大野市・木村海音(きむら かいと)さん
▽きむら牧場経営 ▽乳用牛 16頭
北海道から福井にUターンし、2024年4月に新規就農しました。
もともと酪農に興味があったため北海道に進学、在学中から地元で酪農をしたいと考えるようになりました。北海道では、酪農の基本を学び、経験を積みました。
地元で就農するにあたり、県や大野市からの手厚いサポートがあり、就農後すぐに11頭を飼養することができました。また、義父が北海道で牧場を経営しているため、事業計画を立てるときには多くのアドバイスをもらいました。
酪農を始めてから知り合った、地元の先輩酪農家や若手農業者との交流の中で、農業保険への加入を進められ、すぐに加入を決めました。
北海道で雪には慣れているつもりでしたが、今年は1月末からの大雪で驚いただけでなく、雪質が水分を含んでいて重たく、除雪作業に大変苦労しました。
牛は人と同じように寒暖差に弱く、寒さや暑さが続くと病気にかかるリスクが高くなります。そのリスクについては、家畜共済に加入しているため、安心して経営することができています。また、家畜診療所の獣医師さんは、診療だけでなく、餌の管理や施設についてなどいろいろなアドバイスをしてくれるので、とても頼りにしています。
将来は搾乳だけでなく、六次産業化にもチャレンジしたいと考えており、自分が搾乳した生乳を使ったバターや生クリームなどを製造・販売することが今の夢です。乳製品の加工販売を早く実現できるよう、中長期的な規模拡大を計画しています。
新米酪農家として歩き始めたばかりですが、お客さんから「きむら牧場の牛乳が好き」と選んでもらえるような酪農家になれるよう、これからも妻と二人三脚で頑張っていきます。
「冬は作業の合間にスキーやスノボーを楽しんだ」と木村さん(左)と妻の彩歌(あやか)さん