地元食材を使ってアイデア料理
2017年5月4週号
地産地消推進に一役
「大野の名水と人の温かさを、もっと多くの人に知ってもらいたい」と話すのは2012年9月に福井市から大野市篠座町に移住した二見(ふたみ)祐史さん(53)。10月からは古民家を改装したカフェレストラン「Cafe&Guesthouse Name came Ono」を開業。地元食材を使った料理提供のほか地域活性化に力を入れている。
長年、食品会社で商品開発などに携わっていた二見さん。営業で訪れるうち、大野の人柄や食材に惹かれ週末だけ古民家を借り同市で暮らし、「生活の中に農を取り入れたい」と思い脱サラし移住した。
同店では、元職の人脈を生かして仕入れた地元食材をメインに料理を提供。その中でもコシヒカリを使用し、もっちりした食感が味わえる「ニッポンのお米プディング」がお勧めだ。欧州旅行の際に食べた、ライスプディングをヒントとしている。米を提供している上田農園・上田てるみさん(同市)は、「二見さんは気さくで発想が豊か。既成概念にとらわれないアイデアで大野に新風を吹き込んでほしい」と期待を寄せている。
県の6次産業化プランナーとして農家へ商品開発のアドバイスも行っている。「これからは行政と民間のかけ橋になって、マニアックな大野の魅力を発信できれば」と抱負を話す。