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わが家のおすすめレシピ

2017年10月1週号

地域の食文化を次代につなぐ


すこを使ったカリフォルニアロール

「野菜や農業の魅力を、生産者と消費者の間に入って発信したい」と話すのは越前町中(なか)の水嶋昭代さん(50)。「野菜ソムリエプロ」や「だしソムリエ」の資格を生かし、おいしい食材選びだけでなく地域の食文化をつなげる活動に取り組んでいる。
 昭代さんは、自宅工房でパンを焼く傍ら、野菜の素材を生かしたパン作りをしたいと思ったのが野菜ソムリエを目指したきっかけだ。品種の特性や栄養面を勉強していく中、パン焼きから野菜へと興味が移っていった。
資格取得後は、家庭菜園で感じた育てる楽しみや喜びをブログなどで発信し、このことがきっかけで、大手食品流通企業が企画する野菜・果物情報を全国に発信するサポーターに選任。月に一度、県内の生産者を取材し、農業での苦労ややりがいのほか、旬の野菜や調理方を発信している。


「旬の食材を食べることは、
季節に応じた体調管理につながる」
と話す昭代さん

また、近年、報恩講などの仏事の簡素化から精進料理が減っていると感じている昭代さん。保存食となる赤ズイキ(八頭)の茎で作ったすこや、旬の野菜などを使った料理教室を開催し、「親から子へ受け継がれる家庭の味を伝えていきたい」と今後の抱負を話す。
▽経営内容▽水稲45㌃、野菜など (河端)

北陸の伝承料理すこ使った「カリフォルニアロール」
○材料
すこ
赤ずいき 250㌘、砂糖大さじ4、塩 小さじ1、酢 100cc
○手順
①ずいきの皮をむき3㌢くらいに切り、水に1時間以上さらして灰汁を抜く②鍋やフライパンでずいきが温まる程度に乾煎りする(食感を残すため炒めすぎない)③砂糖、塩、酢を入れて味をなじませる(酢を入れることで鮮やかな色になる)④子どもでも好き嫌いせず食べられるよう、ツナやカニカマと一緒に巻きずしにアレンジしてみる