自家産蜂蜜を直売
2017年12月2週号
加工品も多彩に 坂井市・はちみつ屋
「蜂蜜は賞味期限も長く、お歳暮や結婚祝いの返礼品としても人気があります」と笑顔で話すのは、坂井市三国町にある「はちみつ屋」の大沼照枝さん(64)。同店は今年で9年目を迎え、自家産の蜂蜜だけでなく、蜂蜜を使ったプリンやクッキーなどの加工・販売もしている。
同店の自慢は種類豊富で良質な蜂蜜を低価格で提供できることだ。販売している蜂蜜は、ご主人の成章さん(66)が経営する大沼養蜂園(巣箱90~200箱)で採取したもの。
同園は先代が就農してから40年以上の歴史がある。以前は県外でも採蜜をしていたが、輸送費や検疫などのコストを考慮し、現在は県内のみで採取することで低価格を実現している。また、業者に卸していた蜂蜜を直売することは、「蜂蜜の特徴などを消費者に知ってもらういい機会」と照枝さんは話す。
蜂蜜は採取した花の種類によって風味や味が異なる。これを一度に味わえる商品をと考えたのが「はちみつぷりん」だ。砂糖を使わず、アカシアやトチなど数種類の蜂蜜をブレンドし甘みを引き出している。
蜂蜜は砂糖より体内吸収の早いブドウ糖と、吸収の遅い果糖が多く含まれることから、「安定した糖質補給のできる蜂蜜は健康食品としても注目されています。是非、ご賞味していただきたい」と照枝さんは優しく話す。