広報

原木でジャンボシイタケ

2018年2月2週号

納得の大きさ、品質


「おすすめ食べ方はグリルの塩焼き」
と話す松田さん

大野市阿難祖領家で原木シイタケ栽培を50年続けている松田椎茸園(代表松田由美津(よしみつ)さん・88歳)では、ジャンボしいたけの栽培に成功。かさの直径が8㌢以上、厚さ3㌢以上、巻き込みが1㌢以上の基準を満たすものを新ブランド「結(ゆい)の寿(こどぶき)茸(たけ)」と命名し、昨年12月より本格出荷をしている。
松田さんは、近年、ジャンボしいたけの需要が多くなってきたことをきっかけに、多くが菌床栽培をする中、2012年より原木栽培での栽培にチャレンジ。
奥越産のコナラなどの原木を用いて、さまざまな品種や生育期間などの試行錯誤を重ねてきた。結果、冬季の低温で約1ヵ月をかけゆっくり生育させることで、納得のいく大きさと品質のものができた。


「結の寿茸」㊨と通常のシイタケ

一日に多くて20本しか採れないこのシイタケは、肉厚で食べごたえのあるサイズでありながら、味わいは上品で香ばしく風味豊か。
松田さんは「普通は固くて食べない石づきからかさまでの部分だが、軟らかく歯ごたえもあり一番おいしい」さらに「今季からの出荷のため流通量は少ないが、多く採れるよう工夫を重ね、たくさんの方に自慢のシイタケを味わってほしい」と話す。
「結の寿茸」は冬季限定販売で、同園のほか同市内スーパーでも販売されている。