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伝統野菜山内かぶらの干しかぶら

2019年2月4週号

山内かぶらちゃんの会 若狭町山内

「味、風味、歯ごたえの良さを楽しんでください」と笑顔で話すのは、「山内かぶらちゃんの会」代表の飛永悦子さん(76)。会では、伝統野菜の「山内かぶら」を生産し、「山内かぶらちゃん」ブランドで販売。青果の他にも6次化商品を製造・販売している。
2011年に会を設立。青果の出荷と並行して、出荷できないかぶらで漬物を作った。翌年から直売所で販売し、6次化がスタート。その後も会員による新商品開発は続き、現在は甘酢漬、ぎょうざ、コロッケ、干しかぶらの4品目を数える。
中でもおすすめは、「山内かぶらの干しかぶら」だ。かぶらを切干大根風に加工したもので、かぶら本来の味とかすかな辛みが特徴。そのままおやつやおつまみとして食べても良し、水で戻して煮物や酢の物にも良しと、楽しみ方は幅広い。
6次化に取り組んだ結果、ロスの減少はもちろん、思わぬ効果も生まれた。「12名いる会員の最高齢は87歳。栽培や加工で楽しそうに働く姿に、会員は元気を貰っています」と飛永さん。
「山内かぶら」は、若狭町山内地区でのみ生産され、2016年にはGI登録を受けた。「現在では県内外の老舗料亭やレストランからの引き合いも増えました。流通量は決して多くはないですが、お見かけの際はぜひ一度お試しください」と笑顔で話す。

 

写真:山内かぶらちゃんの会のみなさん。

 

写真:やまうちかぶらの青果と加工品