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春どり越前レタス定植開始

2019年4月1週号

平楽夢農倶楽部 室田翔一さん 室田和也さん(越前町平等)

「いよいよ定植。美味しい越前レタスをより多くの方に届けたいです」と話すのは、越前町平等の合同会社 平楽夢農倶楽部の室田翔一さん(34)と和也さん(32)兄弟。水稲の他、水田でのレタス、青ネギ栽培と施設園芸を行っている。    
レタスは県内産への高い需要に対し、目立った産地が無く、JA越前丹生が4年前から「越前レタス」のブランド化を手がけた。水田園芸に適した春・秋どりの品種が選ばれ、現在は地元の若手農家を中心に栽培が広がっている。
ネギ栽培に続く品目の選定を続けていた2人に、昨年、JAから越前レタスの試験栽培を勧められたのがきっかけ。中山間地特有の気候の変化に注意を払いながら管理・収穫されたレタスは品質も良好で、安定生産に向け確かな手ごたえを感じた。「葉物は気温に敏感なので、手が掛かりますが、収穫時の喜びはひとしおです」と室田さん兄弟。
同社では今後、兄弟が中心となり園芸部門の「FARM609」を立ち上げ、施設園芸も含めた園芸作物に力を入れていく。「園芸作物を組み合わせることで、営農の楽しみや可能性を広げ、安定的に作物を提供していきたい」と2人は意気込む。

越前レタスの苗と室田翔一さん㊨和也さん㊧