「元氣」の源お米
2019年4月2週号
坂川玲子さん 南越前町島
「健康な体は、食で決まります」と話すのは南越前町島の坂川玲子さん(65)。坂川さんが作る農作物は全てが無農薬・無化学肥料栽培。2・3㌶の水稲は有機JAS認証を受けており、全国へ直販している。
27年前に父が亡くなったことがきっかけで就農した坂川さん。同時期に、子供のアトピー性皮膚炎に悩む、姉のために、無農薬・無化学肥料の栽培に取り組んだ。「改善するべきものは、食にありました。化学物質を含まないお米を提供した甲斐あってか、おいのアトピーは治りました」と話す。
坂川さんは、一般社団法人MOA自然農法文化事業団主催の全国大会で、栽培方法や食への思いを発表し、東京、名古屋、神戸などに販路を広げることとなった。
「送料を少しでも賄ってほしい」との思いから、出荷の際には自家野菜をサービスで入れている。購入者からは、「おいしいお米を食べ過ぎて太りました」、「坂川さんと話して一粒もお米を残せなくなりました」などの声が寄せられている。
「日本人の主食、米は元氣の源。無農薬・無化学肥料の米を食べて、元氣になってもらえるとうれしいです」と坂川さんは笑顔が絶えない。
機械で選別した米粒を手作業で再度選る坂川さん。