緑肥・さばえ菜花米 景観向上へ面積拡大
2019年5月2週号
農事組合法人エコファーム舟枝 理事長瀬戸川善一さん 鯖江市舟枝町
「さばえ菜花米のブランド認知度を高め、農業のスマート化を図り若者に興味を持ってもらいたい」と話すのは、農事組合法人エコファーム舟枝理事長の瀬戸川善一さん。同法人は、鯖江市舟枝町11㌶で「さばえ菜花米」を生産している。
「さばえ菜花米」は、さばえ菜花を有機肥料(緑肥)として土壌にすき込む特別栽培のコシヒカリ。慣行栽培より甘味があると言われており、JAのほか、飲食店などへの直販も行っている。さばえ菜花は、茎が細く、根を浅くはるため緑肥に適している品種で、春先に満開となり、水田を鮮やかな黄色に染める。3年前から「さばえ菜花まつり」が開かれており、大勢の家族連れでにぎわう。
農研機構の「スマート農業加速化実証プロジェクト」に採択され、今後は自動運転トラクターや自動給水システムなどを導入する予定。生育や収穫で得られたデータを活かし、収益性の向上を目指す。
「4年後には圃場の近くを北陸新幹線が通るので、『さばえ菜花米』の面積を増やし、菜花の景観で全国トップ3に入るようにしたい」と意気込む。
「新しい事をすすんで勉強して、次の世代につないでいきたい」と瀬戸川さん。