収穫体験通じて次世代に花ハスを
2019年8月2週号
南条蓮生産組合 組合長 井上典宣さん南越前町堂宮
「花ハスは、五感で楽しめる花です。花ハスの魅力や伝統を次世代の子供たちに伝えていきたいです」と話すのは、南条蓮生産組合の組合長井上典宣さん(南越前町堂宮)同組合では、花ハスの収穫体験を行っている。
来年から団体の受け入れにも対応するため、ハス田を底上げする地盤改良を行っている。ハス田の深さは35㌢と膝の高さまであるが、子供が収穫しやすいように、深さを20㌢と浅くした。また、収穫体験用の花ハスとして、小さめで茎にトゲが少ない品種の花ハス栽培も行っている。収穫体験用の駐車場や手洗い場となる水路などハス田周りの環境整備にも努めている。
同町では花ハスを特産にしようと1973年から栽培が始まり、生産面積は国内トップ、出荷量も5万本と全国上位を誇る。南条蓮生産組合には、7戸の農家が所属しており、計13㌶の花ハス田を管理している。
「町内の小学生だけでなく、県内外の幅広い世代の方にも体験してもらいたいです。そのためにも、花ハスを絶やさないように守っていきます」と話してくれた。
「収穫期は台風シーズンと重なるため、収入保険に加入して万が一に備えています」と話す井上さん。