ヒラタケ、エリンギ 休耕田で山菜も栽培
2019年9月4週号
美山しめじ 代表 東藤寛治さん (福井市間戸町)
福井市間戸町の「美山しめじ」代表の東藤寛治さんはヒラタケの栽培を始めて39年目になる。近年はエリンギや山菜の栽培も行い直売所を中心に販売している。
ヒラタケは杉の木を加工する際に出るおがくずで菌床栽培し「美山しめじ」という名前で販売。5年前からヒラタケと同じ施設でエリンギの菌床栽培にも取り組んでいる。東藤さんはいくつか新しい品種のキノコ栽培に試みたが、使用しているおがくずと相性が合ったのがエリンギだったという。月平均出荷量はヒラタケ2万株とエリンギ千本に及ぶ。
「若い世代にも手軽にたべてもらいたい」と加工も手掛け、佃煮や炊き込みご飯の素も販売している。「直売所は市場と比べて、消費者の反応がよくわかります。高品質な商品を作る意欲につながります」と話す。
東藤さんは自宅の裏山にあるアケビやウド、ミョウガなどの山菜も採集して販売しているが「休耕田を有効活用したい」と20㌃の休耕田で山菜の栽培にも挑戦している。「休耕田の管理と収穫物の販売による収入の両立を目指し、新しい品種にも挑戦したいです」と意気込む。
〇美山しめじ=福井市間戸町16の7
〇問合せ先=(0776)90-1002
「菌床栽培は秋のような環境を年中保つことが重要です」と東藤さん
キノコと加工品。一年を通して取り扱っている