Iターン就農し白ネギ 経営者としてやりがい
2019年12月2週号
福田孝さん 坂井市三国町加戸
「独立起業を目指し、農業という新しい分野に飛び込みました」と話すのは、坂井市三国町加戸の福田孝さん。2㌶の農地で白ネギを栽培している。
奈良県出身の福田さんは2年前に福井へ移り、新規就農支援施設「ふくい園芸カレッジ」と里親のもとでの研修を終え昨年、新規就農者として独立した。
以前は東京で電子機器の製造に携わっていた福田さん。「雇われて働くのではなく、独立し自分のやりたいことに挑戦したい」という思いから、就農する道を選んだ。「経営者へと立場が変わったことで、仕事に対する責任感ややりがいを感じています」と話す。特に、出荷時の検品作業には細心の注意を払っているという。
2年前の記録的な大雪の影響で、予定したハウス建築が遅れ、予定どおりのスタートができなかったことや、台風によるネギの品質低下の影響を受けた経験をふまえ、来年から収入保険に加入した。
「農業は、気象条件に大きく影響されますが、臆せずに規模拡大やトマトなどの新しい農産物の栽培にも取り組み、将来はブランド化をしていきたいです」と話す。