特産「紅映」で熟成発酵「くろ梅」を開発
2020年3月2週号
株式会社 梅元気本舗 若狭町
「くろ梅は食品添加物を一切使わず、梅本来の栄養成分を凝縮した、自然食品です」と話すのは株式会社梅元気本舗代表取締役坊善次さん(若狭町南前川)。同社は、高い栄養価で疲労回復として人気のある「黒にんにく」の製法をヒントに開発した「くろ梅」の製造販売を行っている。
梅を中心とした食品の卸売業も営む坊さんは仕事を通じて、三重県の黒にんにく製造販売業者と懇意になり、勧めもあって「くろ梅」の開発に着手。約三年の試作を経て昨年9月から販売を開始した。
使用する梅は若狭町特産の品種「紅映(べにさし)」。種が小さく果肉が多いのが特徴で、くろ梅に最適とのこと。収穫した梅を50~70度で加熱し、3~4カ月熟成発酵させると、緑色の梅が黒く変色し、大きな干しぶどうのような見た目になる。梅干しよりも酸味が利いた味に仕上がっている。
「梅干しは疲労回復に有効とされているクエン酸を多く含む伝統的な健康食品。くろ梅にも同様の成分が含まれています。健康づくりのため、毎日一粒食べてみてください」と坊さんは話す。
▽株式会社梅元気本舗 TEL:090(7081)8928
▽販売先:道の駅三方五湖、JA敦賀美方梅の里会館他
「くろ梅の知名度を上げていきたい」と坊さん