今年就農しネギ栽培 必要とされる農業者に
2020年5月2週号
内江元泰さん 坂井市坂井町
「農業はどんな時でも必要とされる仕事。自分も必要とされる農業人になりたい」と話すのは坂井市坂井町の内江元泰さん。園芸新規就農研修施設「ふくい園芸カレッジ」で2年間受講し、里親農家の指導を受けながら、ネギの栽培技術を学んだ。今年から就農し水田園芸としてネギ(1・6㌶)栽培を始めた。
以前から、自分で事業を興したいと考えていた内江さん。将来絶対に無くならない農業で勝負がしたいとと思ったのがきっかけだ。父の内江眞人さんは水稲農家。「農業を継いでくれるのは嬉しい反面、心配でもある。地域の助けがあるから農業ができる事を忘れないでほしい。できるだけ応援したい」と期待を話す。
「全ての作業の段取りを一人で行うので上手くできるか不安」と話す内江さんだが、過湿を嫌うネギの排水対策として、条間140㌢と通常より広くするなど余念がない。また、「困った時にはカレッジの講師や普及指導員のサポートもあるので心強い」と話す。
ネギの栽培指導にあたっている県坂井農林総合事務所農業経営支援部の中瀬敢介主任は、「勉強熱心で、地域に溶け込もうとする努力はたいしたもの。次世代の農業者の育成も担ってほしい」と話す。
カレッジの仲間とネギを植える内江さん