花栽培の夢を実現
2020年8月1週号
野村直樹さん(南越前町上野)
「お客さんからは長持ちする花だねと言われます」と話すのは今年で就農5年目の野村直樹さん(南越前町上野)。大阪府から祖父の家に移住し、小菊を中心に年間10種類以上の花を栽培している。
野村さんは小学校の時から、農業を仕事にしようと決めていて、大学卒業後に切り花農家をしていた祖父の家に移住し、栽培を受け継いだ。
菊の収穫時期は7月下旬から11月中旬。朝6時から収穫を始め、その後、選別、長さを切りそろえ下葉を取る調製作業を行い、午前中に町内2か所の直売所へ出荷する。そのほか、出荷組合を通し、県内外3か所の市場出荷も行う。
就農時から地域貢献の一環として、ひまわりの収穫体験や、景観を良くするために町内の花壇に花を植える活動をしている。
「年々、菊を作る人の高齢化が進み、直売所に出荷される数が減っています。その中で自分の栽培する菊が必要とされているので、やりがいにつながっています」と話す野村さん。「今後はドライフラワーにも挑戦したい」と意気込む。
経営内容:小菊など20a、ひまわりハウス4棟
菊の調製作業を行う野村さん