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自社米で純米酒、リキュールも

2021年2月4週号

日本酒の味は麹6割、米1割、水1割、造り手2割で決まる。私たちはどの工程にも経験に基づいた自信がある」と話すのは、坂井市丸岡町山久保の久保田酒造合資会社の久保田直邦さん。自社栽培の米を使い日本酒を醸造している。

日本酒の原料となる酒米は山田錦を使用。山田錦はうるち米に比べ、粒が1・5倍と大きく、たんぱく質や脂質が少ないのが特徴だ。「寒暖差のある土地で栽培される米と竹田川の冷たく清らかな水がなければ、自社の日本酒の味は出せない」と久保田さんは話す。

 同酒造では、ウメやユズを漬け込んだ日本酒のリキュールも製造販売している。日本酒が苦手な方にも日本酒を味わって欲しいという思いから商品化した。果実は県内農家から仕入れ、香料は一切使っていない。甘い果実酒とは違い、日本酒の風味がしっかり残った仕上がりとなっている。

同酒造は宝暦3年(1753年)に越前丸岡藩藩主が初代蔵元の久保田喜兵衛に酒造を命じたことが始まり。久保田さんは酒造の勉強をするため、発酵工学を大学で学んだ後、同酒造の11代目蔵元として酒造に励んでいる。

3月7日にはイベント「酒蔵開放2021」の開催を予定しており、当日早朝に搾った限定酒を提供する。

 

▽問い合わせ先=TEL(0776)66-0123

坂井市丸岡町山久保27‐45

経営内容=水稲 674