米直販 きめ細かくニーズに対応
2021年4月1週号
小畑 傳さん 永平寺町松岡芝原
「消費者のニーズに応え、信頼関係を築くことが大事」と話すのは永平寺町松岡芝原の小畑傳さん。会社勤めをしながら、減農薬で米を生産し、直販している。
「消費者と顔を合わせ、米を食べて喜んでもらえることが営農を続ける上で原動力になる」と小畑さん。一戸当たり10~30㎏の取引が中心だという。「栽培の手間がかかる分、単価が高くなるが、消費者は業者を通さない分安く購入でき、農家からすれば手取りが増える」と経営面でのメリットを挙げる。
栽培では、田植え直後のみ除草剤を使用し、それ以外は手で取る。肥料は有機物を稲の状態に合わせてブレンドする。水管理は特に重要で、夕方に入れ明け方に抜くことで、水温の上昇による稲への悪影響を防いでいるという。
「小さな努力でも積み重ねることでより良いものができる。小規模な経営では、消費者に対して、きめ細やかな対応ができることが強み。年齢を重ねる毎に作業できる範囲が狭くなっているが、家族の協力のもと体が動く限り営農を続けていきたい」と話す。
▽経営内容水稲70a
「おいしいお米だと支持されています」と小畑さん