人材育成施設の第1期生 観光農園開業を目指す
2021年8月3週号
「将来は福井を代表する園芸農家になっていきたいです」と話すのは、美浜町山上の伊藤真樹さん(44歳)。美浜町の園芸研修用ハウスでキュウリやトマト、イチゴの栽培技術を学んでいる。
大阪府出身の伊藤さんは、いつか自然豊かな地方で農業を学びたいと考えていた。2018年、福井で就農者募集を知った伊藤さんは、すぐに応募し、福井県への移住を決意。同年に「ふくい園芸カレッジ」の新規就農コース研修生となった。
福井市内で農業実習を3年間積み、農業の楽しさや難しさを知ったことで、より高度な農業技術をもっと学びたいと思ったという。
今年4月、美浜町へ拠点を移し、同町が人材募集していた農業人材育成拠点研修施設の第1期生となった。新規就農者を支援し、地元での就農や定住を目的として建てられた施設で、実績のある園芸農家から精度の高い技術などを学ぶことができる。
今夏からは、来年4月に建設予定のイチゴの大型観光農園開業に向け、イチゴ栽培についても学ぶ。
「まだ勉強中ですが、観光農園開業に向けて栽培の基礎をしっかり覚え、おいしいと喜んでもらえるイチゴが作れるよう頑張ります」と笑顔で話してくれた。(加茂)
栽培したキュウリを手に「学ぶのが楽しいです」と伊藤さん