魚介系の肥料を独自配合 ひと味違う野菜作り
2021年11月1週号
美浜町郷市 福田 新八(ふくだ しんや)さん
「魚のうま味を生かし、魚介系の肥料を使って野菜作りをしています」と話すのは、美浜町郷市の福田新八さん(33歳)。ハウス24㌃で、キュウリ、スナップエンドウなどを栽培している。
2011年にJAに就職し、野菜の販売を担当していた福田さん。販売のノウハウや、栽培技術のスキルを習得していくうちに、いつか独立して本格的に栽培したいという気持ちが強くなり、17年に退職し、地元で新規就農した。
福田さんが野菜作りの中で、特に注目しているのが肥料。大学時に海洋学で学んだ魚の成分を思い出し、魚の持つうま味成分を野菜に与えることを考えた。現在、魚介系の肥料を独自で配合して使用する。
「うまい野菜をつくるなら、うま味を意識した肥料を与えることで良い野菜ができるはずだと考えた。お客さんから『ほかのキュウリと食べ比べると味が全然違う』といううれしい声をいただいている」と笑顔の福田さん。出荷は主にJAで、地元の飲食店へ卸すほか直販にも取り組む。
「今後は『農系ポッドキャスト・フクウマ』(インターネットラジオの番組)で福井の野菜をPRしながら、色々な野菜に挑戦したい。これからもうまい野菜を多くの皆さんに知ってもらえるよう頑張ります」と意欲的だ。
自慢のキュウリを手に福田さん