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福井県の支援制度を活用 就農の夢かなえる

2022年1月3週号

坂井市 岩川一樹さん・知紗さん

「豊かな自然の中で農業をするのが夫婦の夢でした」と話すのは、坂井市三国町の岩川一樹さん(50)と知紗さん(50)夫婦。福井県が実施している新規就農者支援制度を利用して、2017年に大阪から移住し、ハウス8棟でミディトマトなどを生産している。

岩川さん夫婦は大阪で会社員として働いていたが、2007年頃から「定年退職後には自然豊かな地方で農業をしてみたい」と考えていた。地元で農業に関するイベントやフェアがあると、時間をつくっては夫婦で参加していたという。

そんな中、福井県の農業に関する個別相談会で、同県の新規就農者向けの研修制度「ふくい園芸カレッジ」を知った。ハウスを1人1棟使い、農業の基礎から経営までをしっかり学ぶことができる環境で、「ここなら夢がかなう」「体が動く今のうちに」と夫婦で移住を決意した。

2年間の研修を経て、19年に坂井市の三里浜砂丘地で夫婦ともに就農。一樹さんは「二人とも農業は未経験。おいしい野菜を作るため、野菜作りの本もたくさん読んだ。研修で学んだスキルを生かし、近所の先輩農家さんにその時々の対処法を教えてもらいながら、二人で力を合わせて頑張っている。これからは果樹にも挑戦していきたい」と意気込む。

 

ハウスの中で「3年経った今でも毎日が勉強です」と話す岩川さん夫妻