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GI登録の谷田部ねぎ 生育・品質とも上々

2022年2月3週号

小浜市 池田 和代さん

「『谷田部ねぎ』は、すきやきや鍋にとても合います。トロっとした食感は最高です」と話すのは小浜市谷田部の池田和代()さん(63)。谷田部ねぎをハウスと露地であわせて30㌃栽培する。

谷田部ねぎは、京野菜の「九条ねぎ」の系統で、明治初期から谷田部地区で栽培されていた。価格の維持や品質が保証される農林水産省の「地理的表示保護制度(GI)」にも登録されている伝統野菜だ。

9月末に種をまき、翌年11月の収穫まで1年以上かけて栽培する。8月ごろにストレスを与え、白根部分が釣り針状に曲がった形状となり、独特の甘味とねばりが生まれる。

今季は台風の襲来が少なく、雨が適度に降ったほか、10月は暖かい日が続いたため、生育・品質とも上々だという。収穫は11月に始まり3月末まで続き、市内のスーパーなどで販売される。

池田さん「谷田部ねぎの独特のやわらかさと甘味は、ほかの土地では出せない。このおいしさをより多くの人に広めるため、今後も栽培農家12軒で、一丸となって守っていきたい」と意気込む。

 

「自慢の谷田部ねぎをぜひ食べてもらいたい」と笑顔の池田さん

地元の直売所や県内のスーパーなどに出荷される谷田部ねぎ