作業・収穫量・資材情報 管理システムで効率化へ
2022年3月1週号
越前市 永木友也さん
「作業情報を共有し、新しい効率的な作業管理をしていきたい」と話すのは越前市粟田部町の永木友也さん(33)。作業容や作業日、肥料の量といった情報を、耕地ごとにスマートフォンで管理できるJA全農営農管理システム「Z-GIS」を今年から取り入れた。
2018年に脱サラし就農した永木さんは、父と20代と30代の従業員2人の4人で水稲30㌶、大麦11㌶、ソバ13㌶、キャベツ6㌶、白ネギ1㌶、飼料用米3㌶を栽培している。
就農した当初は、栽培品目が多く、作業が重なり、施肥や収穫がどれくらいか把握するのに苦労した。システム導入後は、従業員の作業の記録が共有でき、収穫量などが随時把握できるようになるため、肥料の在庫や販売量など必要な情報をすぐに確認できるようになる。
「令和3年度北陸ブロック農業青年会議」の意見発表部門では「子供たちへ“ツナグ”農業」という演題で、農業を次世代に繋げていくための方法などを発表し、最優秀賞を受賞。3月には北陸代表として全国大会にも出場予定だ。
「SNS(会員制交流サイト)などで農業活動を発信して、今後は子供たちから農業が憧れられる職業になるように、若い世代で盛り上げていきたい」と笑顔で話す。
「これからの農業のイメージを変えていきたい」と永木さん