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営農を支える園芸施設共済

2023年7月1週号

補償で育苗に間に合った

福井市 石森忠一さん

 

 園芸施設共済には、入れるものには入っておかないとと思い、建設した2019年から加入しました。

 水稲育苗用の通年パイプハウスを1棟利用していましたが、昨年12月の深夜に局地的突風が吹き、全壊してしまいました。被害が起きた日は、サッカーのワールドカップがテレビ中継されていた深夜で、西風が強く、観戦しながらも被害が出なければいいなと感じていました。

 次の日に様子を見に行くと、近所のハウスはほとんど被害が出ていませんでしたが、その横にあった小さな農作業場が道の向こうまで飛んでいって、組合のハウスは全体が吹き上げられ、地面に押し付けられたようにゆがんでいました。

 被害を見たときは、大変なことが起きたと思いましたが、補償があったことで再建費用などの持ち出しが少なく済み、本当に助かりました。

 共済金がすぐに支払われたおかげで、早期にハウスを再建でき、今年の育苗シーズンにも間に合い感謝しています。

 これまで大きな台風でもこれほどの被害はありませんでしたが、実際に目の当たりにすると、いつ大きな被害が起こるかわからないなと実感させられました。

 今では強風の予報が出ると、重機をハウス内に格納し、ロープで筋交いと重機を固定するなど、吹き上げても飛んでいかないように対策しています。これからも突風などに備え、少しでも安心できる営農に取り組んでいきたいです。

▽浜住(はまじゅう)農業生産組合組合長 水稲9㌶

 

「また一から再建することになっていたら気が滅入ったと思う。共済のおかげで補填される安心感があった」と石森さん