広報

私の農業経営 自然が相手 収入保険は必須

2024年6月1週号

坂井市 安藤 悟(あんどう さとる)さん

 

 2023年に就農し、スイカやトマト、メロンなどを妻(陽子さん)とともに栽培しています。
 もともと大阪でシステムエンジニアとして働いていました。コロナ禍で都会ではないところに移住を考えた時、テレビで農業の番組を見て自分も自然豊かなところで農業してみたいと思うようになりました。
 大阪で開催されていた農業フェアに参加した時、経営シミュレーションで農業が仕事になることを知り、農家になろうを決めました。福井県で就農しようと思ったきっかけの一つは、特産品の「越のルビー」です。こんなに甘くおいしいトマトがあるのかと驚き、自分もチャレンジしたいと決意しました。
 農業について全く知識がなかったので、県の園芸カレッジで農業の基本や経営について夫婦で学び、里親のもとで1年間経験を積みました。その後、自治体からの紹介ですぐに就農先が見つかり、卒業とともに就農することができました。地域の人も快く受け入れてくれ、子育てにもいい環境だったので、福井で就農することを選んでよかったなと感じています。
 農業には自分たちで栽培スケジュール等を考え、経営していく面白さがあります。しかし、自然相手の職業なので、リスク管理として、どんな被害にも対応する収入保険に加入しています。収入の最低ラインは確保できるので安心して経営できています。
 まだまだ勉強の毎日ですが、家族と共においしく質のいい野菜を作っていきたいです。

▽ハウス10棟(トマト、メロン、スイカなど)、露地20㌃(スイカなど)

 

「砂地の特性を生かせるような品種にもどんどん挑戦してきたい」と安藤さん夫妻