広報

大学生の職場体験アルバイト受け入れ

2024年6月4週号

労働力確保の糸口に

永平寺町 農事組合法人エコファーム光明寺

 

 永平寺町光明寺(こうみょうじ)の農事組合法人エコファーム光明寺では、今年4月に福井県立大学の学生4人を時給つきの職場体験として受け入れ、労働力の確保の糸口を見出した。

 元々は同大学の入学オリエンテーションで同町の魅力をPRすることを目的に同法人を訪問。副代表の小鍛冶徳夫(こかじ とくお)さん(71)が、地域農業の概要説明を行った際、農業の担い手不足や高齢化などについて学生から質問が寄せられ「少しでも若い人に手伝ってもらえると嬉しいな」と軽く答えたという。

 後日、その言葉に興味を持った学生から「アルバイトをさせてほしい」と小鍛冶さんに直接連絡が届き、メンバーと相談。学生からの善意をむげにはできないと、申し出た県外出身の学生4名を受け入れた。

 受け入れた時には、人手が足りているのにとの意見も出たが、若い学生が一緒に働いてくれたことで「若い人がいると元気になり、体力的にも、とても助かる」というメンバーの声がほとんどだったという。

 「時間がなく、正式なアルバイトとしての受け入れ環境は整えられなかったが、地域の公民館などを借りてトイレや更衣室などは用意でき、学生も楽しんでもらえて助かった」と話す小鍛冶さん。「秋には米の刈り取りや出荷作業などに協力してもらう予定だ。これから正式なアルバイトとして受け入れられるよう、契約書や受け入れ態勢などを整備し、引き続き学生を受け入れ、集落営農に活気と元気を取り入れていきたい」と話す。

 

学生を受け入れた時の田植え作業。9月の収穫期にも受け入れ予定(写真提供=小鍛冶さん)

 

小麦「県大3号」を収穫する小鍛治さん(左)。6月いっぱい収穫する