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人とのつながり大切に 良質ネギを多くの人へ

2025年1月4週号

坂井市・川﨑清和さん

 「良質な福井産ネギを多くの人に届けていきたい」と話すのは、坂井市丸岡町の川﨑清和さん(46)。2024年に新規就農し、3㌶ほどの圃場で白ネギを栽培している。

 川﨑さんは、県外で別の仕事に就いていたが、父親の病気を機に福井にUターン。元々ハーブの生産に興味があり、生産の基礎を学ぶために22年に県の「ふくい園芸カレッジ」に入学した。

 生産について学ぶ中で、露地のネギ栽培に手ごたえを感じ、卒業と同時に地元でネギ農家となった。

 「6月に定植したネギは、根付く前に土壌湿潤や暑さの影響で根腐れしてうまくいかなかった」と苦笑いする一方で「カレッジの卒業生や地域のネギ生産者から、支援やアドバイスがあり、人とのつながりの大切さを実感した」と話す。

 「定植から出荷まで様々な作業工程があり、計画的に生産することが想像以上に大変だった。農業の大変さを実感している毎日だが、購入したお客さんから直接感想を聞くとまた頑張ろうという気持ちになる」と川﨑さん。「これからも人とのつながりを大切にしながら、生涯現役でおいしいネギの生産を続けていきたい」と話している。

 

 

「失敗から得た知識を生かし、これからも安定した生産と規模拡大を進めていきたい」。川﨑さんの白ネギは、JA福井県主催の品評会で金賞を受賞した