女性グループが花、野菜栽培 紫色を地域の特色に
2025年2月1週号
紫色に変わるハーブティーを商品化
「地元武生(たけふ)にゆかりのある紫式部をイメージしたハーブティーができました」と話すのは、越前市向新保町(むかいしんぼちょう)で「苗のはっとり」を営む服部弥生(はっとり やよい)さん。青色の花を咲かせる「バタフライピー」を使った「青いハーブと菊のお茶」を商品化した。湯を注いでレモン汁を加えると青から紫へ変わる。
服部さんは「越前市のおいしいものや楽しいものを多くの人に知ってもらいたい」という思いから、2023年、賛同する女性9名で「パープルハートプロジェクト」を発足。地元名産のキクを中心に紫ギク、紫キャベツ、紫カリフラワーなど、紫色の花や野菜作りを始め、その一つとしてバタフライピーの栽培を始めた。
バタフライピーは、アルカリ性ポリフェノールのアントシアニンを多く含んでいることから、レモン汁などを加えると青色からきれいな紫色に変わる。服部さんはその特徴に興味をもち、商品開発に挑戦した。
商品は、バタフライピーと食用菊のほか、自分たちで栽培した自家産のレモングラスを加えていて、ハーブ特有のくせが少ない。愛飲者からは「すっきりとした味わいで、色も楽しめる」と幅広い世代に好まれている。
服部さんは「これからも地元の特色をイメージできる紫色や色鮮やかな野菜作りに取り組み、地元の良さをPRしていきたい」と話す。
「花の寄せ植え教室や交流会を積極的に行い、人とのつながりを大切にしていきたい」と服部さん