廃棄野菜など未利用資源を有効活用
2025年3月1週号
ボカシ肥料に活路 独自の配合、研究中
「面白いと思える農業、魅力ある農業にしたい」と話すのは、永平寺町松岡上合月(かみあいづき)にある「永平寺やさい村合同会社」の代表・砂村義隆(すなむら よしたか)さん(82)。スイートコーン、タマネギ、ネギ、カボチャなどさまざまな野菜を生産している。2024年に「永平寺町内肥料の地産地消に向けた研究会」を立ち上げ、米ぬかなどを混ぜて発酵させたボカシ肥料の利用を始めた。
ボカシは油かすや米ぬかなどに有機質資材を混ぜ合わせて発酵させた肥料で、作物に合わせて資材の配合を変える。砂村さんは米ぬかのほか、廃棄野菜や地元特産豆腐のおからなど、これまで利用されていなかった資源を利用し、独自のボカシ開発に取り組んでいる。
「ボカシ肥料は、化学肥料の価格高騰対策として始めたが、独自に調合できるメリットを生かし、廃棄野菜などもまだ活用できるのではと考えた」と砂村さん。
「肥料の成分は混ぜる物によって変わるため、完成した肥料の成分を分析し、土壌の栄養状態に合わせた原料の組み合わせを見つけることが課題」と話す。
「この肥料をうまく使えるようになれば、コスト削減につながり、より利益を生むものになる。早期実用化を目指し、これからも研究開発に取り組んでいきたい」と意気込む。
ボカシの発行を確認する砂村さん。「若者が農業に興味を持ち、職業として続けられるようになる基盤をつくりたい」と話す