ふくいスマート農業推進大会 福井県、NOSAI福井など主催
2025年3月4週号
女性の活躍の力に 農機の活用例など紹介
最新技術体験し興味
「ふくいスマート農業推進大会」が3月12日、福井市の福井県産業会館1号館で開催された。今回の大会では、最新スマート農業技術を紹介したほか、スマート農機を活用する女性農業者の活用例などを紹介。実際に触れて体験できるブースが数多く用意されたほか、県内の農業者などが商品を販売する物販コーナーや地場産食材を使ったキッチンカーなどが多数出展した。
大会は、県内のスマート農業の普及拡大を目的に、福井県と県農業会議、NOSAI福井(福井県農業共済組合)が主催し、毎年開催している。
今年は、女性の活躍推進をサブテーマとしており、福井県初の女性副知事である鷲頭美央(わしず みお)副知事があいさつした。鷲頭副知事は「これまで農業は力仕事が多く、女性が参入するには難しい部分が多かったが、最近では女性農業者も増えてきた。女性が新たな担い手として活躍できる場を広げていきたい」と話した。
また、スマート農機を実際に体験し「思っている以上に技術が進んでいることを知った。スマート農機を活用することへの意識が変われば、もっと女性が活躍できるようになる」と話し、女性活躍促進の一助になることを期待していた。
最新のスマート農機を体験した女性農業者は「これまでも自動操舵(じどうそうだ)システムや小型無人機(ドローン)は活用してきたが、新しい技術に触れ、もっといいモノが欲しくなった」と笑顔を見せる。
主催者で県農林水産部園芸振興課の坂本圭主事は「多くの生産者が来場し、機械に触れてもらえたことで、スマート農業への興味が高いことを実感した」と話す。
NOSAI福井では、今後のスマート農業を推進するとともに、RTK固定基地局(GPS補正情報配信システム)の利用拡大につなげていきたいとしている。
担い手農業者や関係機関ら400人が訪れた
スマート農機を実際に体験する鷲頭副知事