日頃の備え万全に
2017年9月1週号
家庭でできる自助対策
防災は「自助、共助、公助」の効率的な組み合わせで実現されるといわれています。そこで地域防災計画に携わる福井県安全環境部危機対策・防災課吉川英児企画主査に、自助における家庭でできる簡単な対策を中心に聞きしました。
人間には「自分だけは大丈夫」という心理があります。大切な家族を守るためにも、いつ発生するかわからない災害に備え、家庭内でも十分な対策をとっておく必要があります。
先ずは、実際に地震などの災害が発生したことを想定し、連絡方法や避難方法などを話し合っておきます。地震で使えても、水害で使えない避難場所もありますので、複数挙げて優先順位を決めておくことがお勧めです。
また今一度、加入している損害保険の補償対象災害とその補償額の確認も必要です。
▼防災連絡カードを作成
家族が離ればなれになった時の連絡先や集合場所などを図①のように項目だてし、防災連絡カードを作成し、家族内で情報を共有しましょう。
▼安否確認の手段を決める
災害時は、電話がつながりにくく使えない場合があります。災害用伝言ダイヤル(図②)や携帯電話のメールを利用するのも有効です。普段から家族間で定期的にやりとりすることをお勧めします。
各市町では、身近で起こりえる災害の種類や被害程度の目安などを示したハザードマップを作成しています。自分が住んでいる場所は、危険がなさそうだからと安心せず、同マップや防災連絡カードを、常に目にふれる場所に置き、家族で防災対策を考えるきっかけとしてください。
家族構成やライフスタイルは変化します。1年に1度は話し合いをしましょう。