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イノシシ用捕獲檻自作 随所に工夫安価で提供

2019年5月4週号

大野市蓑道 村上誠二さん

大野市蓑道の村上誠二さんは、鉄工所勤務で得られた技術と所属する猟友会での経験を活かし、イノシシ用の捕獲檻を自作している。「少しでも安く良い物を」と既製品の7割程の価格で提供している。
村上さんが作製する捕獲檻は片扉(落とし扉)の吊り餌式で、高さ1㍍、幅1㍍、奥行き2㍍で随所に工夫がある。
まず、吊り餌のワイヤーを捕獲檻の奥へ配置。イノシシを奥まで誘引することができ、捕獲率が向上した。また、落とし扉を支える左右のフレームを伸長。扉を上げきった状態でもフレームが支え、扉とフレームがずれることなくスムーズな落下を可能とした。さらに、檻本体を構成するワイヤーメッシュの目を、前・後面と側面は10㌢、上面・底面を15㌢とし、既製品より重量を2割計量化し、持ち運びの負担を減らした。
一昨年蓑道地区に設置した2台の捕獲檻で18頭のイノシシを捕獲した実績があり、評判を聞いた他の地区から問い合わせがきているとのこと。
 「依頼があれば今後も作成して、獣害対策に貢献していきたい」と意気込む。

▽村上さん=℡(0779)67‐1298
逃走防止用のストッパーがついたシャッター