休校校舎をカフェに改装 みんなが集う場に
2019年10月4週号
「使われなくなった小学校を利活用できないかと日々考えていた」と話すのは、あわら市波松の一般社団法人なみまち倶楽部・理事長の東川継央さん(ナシ40㌃、露地野菜10㌃)。休校している波松小学校校舎の一部を改装し、地場産の果実や野菜を使ったメニューを提供するカフェ「なみまちカフェ」を今年7月にオープンさせた。
波松地区は5集落からなる沿岸部の地区で園芸や果樹栽培が盛ん。大パノラマの波松海岸は「メロンビーチ」の愛称で親しまれている。小学校は児童数の減少に伴い、2016年に休校となった。
「海が眺望できる立地を生かし、人々が集うコミュニティの中心をつくり、そこから地区をにぎやかにできれば」と東川さん。
カフェで提供されるメニューには、東川さんや波松地区の農家が栽培する野菜や果実を使用。今後は食材を提供する仲間を増やしメニューを増やしていく予定だ。
「カフェだけでなく、農業体験を取り入れた企画で、宿泊体験にも利用していきたい。背伸びをせず、息の長い活動をしていきたい」と抱負を話す。
▽なみまちカフェ 住所:波松25―1℡090-1633-7302
なみまちカフェの看板の横で東川さん。
タイ料理を地元の食材でアレンジしている。