カフェ併設の直営店が2月にOPEN
2020年7月4週号
明城ファーム株式会社 越前市杉崎町
「農家が知る最大限のおいしさを提供したい」と話すのは明城ファーム株式会社代表取締役の明城義和さん。同社ではトマト1㌶、イチゴ25㌃、ブルーベリー15㌃を栽培。2012年から6次産業化に取り組み、加工品の製造販売と観光農園、今年2月にはカフェ併設の直営店をオープンさせた。
トマトは木で完熟させてから「明城さんちのトマト」いう名前で県内外に出荷する。収穫のタイミングが難しく、青い玉で出荷するよりもリスクを伴う。加工品は素材を活かすため、材料を厳選し、余計な添加物を入れずに手作りしている。明城さんは「時間をかけて煮詰めたケチャップはとても濃厚。トマトジャムもおすすめ」と話す。
商品の良さは、明城さんや社員が自ら直接お客さんに伝えている。取引のあるスーパーマーケットのイベント時には、試食もある対面販売を行う度に、盛況になっている。
同社は武生ICに近く、越前そばの観光拠点の隣にある。カフェでは「いちごのかき氷」などのスイーツやドリンクを提供。商品は写真映えを意識しており、会員制SNSのInstagramなどで口コミが広がっている。「学生や地元の人にゆっくり過ごしてもらいたい」と週末は夜間も営業する。
「今後はピザなどの食事を提供していく予定で、自社の店舗や販売ルートを県内の農家に活用してもらえないかと考えている。生産者同士協力し、福井を盛り上げていきたい」と明城さんは話す。
▽明城ファーム直営店℡(0778)27‐2083・火曜定休
「生産現場から店頭に並ぶまでのストーリーをお客さんに話しています」と明城さん
加工品セット
明城ファームの直営店。看板と一緒に写真を撮る人が多いという