JGAP団体認証取得でより良い経営
2021年3月1週号
Fukui Gap Association
「農業を続けていくためには、安全の確保と環境への配慮が必要。消費者にもGAPの取り組みを知ってもらい、自信を持って安全・安心のコメを届けていく」と話すのはFukui Gap Association (以下FGA)会長の安實正嗣さん(福井市寺前町)。稲作経営体10農場からなるFGAは20年8月にコメ(籾、玄米)のJGAPの団体認証を取得した。
「団体認証は個人よりも経費を抑えられることがメリット。GAPを続継続していくために団体認証を選んだ。」と安實さん。団体認証は、全ての会員がGAP の取り組みを行い、内部監査で全農場を確認、改善し審査を受ける。審査は構成員の平方根が審査対象数となるため、FGAは4農場と事務局が検査を受けた。
関係機関の協力のもと、JGAPをわかりやすく解説した資料「GAP手引書」を作成し同会のルールとして共有している。労働安全管理として、所定の様式に危険な事例を洗い出し、対応策を記録している。環境への配慮については、赤潮の発生原となりえる泥水を海に流さないようにしているほか、今年はプラスチックコーティング肥料に代わる肥料を試していく。
「GAPの工程に準じることで経営改善につながる。今後はFGAで大口の出荷にも対応していく段階。次世代を担う農業者にとってGAPの行程は重要なもの。まだ取り組んでない農業者は、ぜひ取り組みを」と安實さんは話す。FGAでは会員を募集しており、まずGH評価を受けることをすすめている。