広報

多品種栽培でリスク分散

2021年5月1週号

株式会社 西農園(坂井市)

「収穫時期の見極めが難しいが、多品種の野菜を手掛けて、経営リスクを分散している」と話すのは株式会社西農園の代表取締役を務める西善昭さん(坂井市三国町加戸)。ハウス1.1㌶、露地6㌶で、玉ネギ苗、青ネギ、春菊など6品種の野菜を栽培し30㌃のナシ園を管理している。
玉ネギ苗が主力で、県外へ出荷している。「品種によって、管理方法が異なるので試行錯誤している。特に収穫時期が、その年の天候や気温で変化するので難しい。規格外となる野菜を極力減らし作業ロスとならないようにしている」と話す。 
西さんは、20年前に父の敏昭さんより経営を継承した。父の代には、春菊とナシの栽培のみだったため、自然災害などの減収に対するリスク管理ができていないと考え、徐々に品目を増やしリスク分散を図った。経営規模を拡大させ、家族経営から法人化し9名の従業員を雇っている。
「今後は、ハウスでの玉ネギ苗の栽培規模を拡大し、雇用を増やし、地域に貢献していきたい」と話す。