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ハウス補強し防災対策 収入保険で安心の備え

2021年5月2週号

東 俊太朗さん (福井市小羽町)

「野菜の栽培については現状どの作物を柱に据えるか色々と思案中ですが、将来的には3品目ほどに絞って栽培したいと考えています」と話すのは就農10年目となる福井市小羽町の東俊太朗さん。大麦と大豆を経営の柱として、ハウスではスイートコーン、レタス、白菜。露地ではアスパラガスやパパイヤを栽培している。
大麦、大豆や野菜の多くはJAや直売所の「丹生膳野菜」へ出荷しており、昨年から栽培を始めたパパイヤは、直売所の他にも飲食店へ直接卸している。基本的に1人で全ての作業を行っており、収穫や定植の際にはアルバイトの方に来てもらうこともあるという。
「近年自然災害によるハウスの被害が大きくなっていると感じます」と東さん。耐雪型のハウスを更に単管パイプで補強し、台風前にはハウス内に風が吹き込まないよう隙間を塞ぐなどの防災作業を行っている。
東さんは2019年から収入保険に加入した。「加入以前には野菜のみの栽培で、全く補償がなかったが、まさに求めていた制度が出てきたと感じました」と話す。昨年は天候不良で大豆とアスパラガスが大きく減収し、補てん金を受けた。「経営する以上、収入の安定というのが大きな課題だと感じていたので、収入保険の加入は安心感があり、新しいチャレンジをする意欲にもつながります」と話す。今後は、大麦の作付面積を現在の3.5㌶から、40㌶まで拡大したいと計画中だ。

大麦・大豆3・5㌶、パパイヤ200本、アスパラガス2a、園芸用ハウス4棟

ハウス内でスイートコーンの作付けの準備を行う東さん