私の農業経営 農地守る担い手組織を始動
2021年9月1週号
坂井市丸岡町
株式会社 みやざき農園 代表 宮嵜恵介(みやざき けいすけ)さん
収入保険・園芸施設共済に加入
2019年に個人経営から法人化し、株式会社みやざき農園を設立しました。
営農の特徴として、水稲や大麦の施肥に主流の一発肥料を使用せず、父から受け継いだ分肥技術を継承し営農しています。昔ながらの分肥技術を受け継ぎながら新たな担い手組織を設立し、これからの農業を担う若手農家とともに活動しています。
分肥は、施肥の回数が多くなるが、一発肥料より低コストで、気候変動があっても収穫量は安定します。また、分肥で稲の状況確認する回数が増えることで、病虫害に対しても発生初期に対処することができ、被害拡大を未然に防止できるメリットもあります。
労働力は必要となりますが、品質・収穫量ともに良く、一発肥料特有のコーティング殻による環境汚染もありません。これからも父と変わらない営農を続けていくつもりです。
昨今の後継者不足で、どのように対処すれば今後農地を守っていけるのか考え、今年2月に地元有志と二人で後継者不足による作業請負先となることを目的に、一般社団法人坂井担い手ネットワークを設立しました。現在10人のメンバーで活動しています。
近い将来、後継者不足で離農を心配している農業者の受け皿としてしっかり役目を務められるように、心配無用だと安心させられる存在になっていきたいです。(山﨑)
2回目の穂肥を散布する恵介さん