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一年中提供 みんなを笑顔に

2021年10月2週号

おおい町・合同会社くだものがかり

くだものが完熟したおいしい状態で食べてもらいたい」と笑顔で話すのは、おおい町の合同会社くだものがかり代表社員・山本仁哉さん(42)。大型ハウスでイチゴの観光農園や露地栽培のモモ、ブルーベリーを生産・販売している。

4棟ある大型ハウス(52.2㌃)の観光農園は、駐車場から受付、園内まですべてがバリアフリー。高めに設置されている土耕の栽培棚は、来場者が収穫しやすい高さとなっていて、イチゴが栽培棚などに触れることなく、空中にぶら下がった清潔な状態を保っている。

「紅ほっぺ」「章姫」「おいCベリー」の3品種を栽培。各棟それぞれの品種に合った室温や肥料割合に調整することで、11月から翌年5月までと長期にわたり一番おいしい状態のイチゴを楽しむことができる。

 同社のモモ(32㌃)は樹上完熟で栽培し、7月下旬から8月末にかけて出荷している。樹の上でしっかりと完熟したモモは、一般的なものとは異なり、追熟が必要なく、しっかりとした果実の歯ごたえとトロっとした甘さが特徴だ。そのほとんどが直売所で販売され、地方発送は手元に届いたその日が一番おいしくなるように調整し、発送しているという。

 今年から、イチゴとモモの間に収穫できるブルーベリーの栽培も始めた。くだものがかりの名の通り、一年を通して果物を提供できる環境が整った。どの果物もどこよりも手間暇をかけて作っている。同社のモットーであるくだものを通じてたくさんの人を笑顔にしたい」と意気込みを話してくれた。

 

コロナの影響で観光農園の収入は減少したが、これからも地域のため頑張っていきたい」と話す山本さん

ハウス内の様子(11月)。定植や収穫など作業がしやすい作りになっている