私の農業経営 新たな品目にチャレンジできる
2022年4月1週号
越前市 山口 和男さん(71歳)
これまで兼業農家として水稲をメインに栽培していましたが、2005年に定年退職し、ホウレンソウや白ネギ、カンピョウなど品目を増やしています。
主力は、16年から栽培している露地栽培の白ネギで、多い日で1日300㎏を出荷しています。病虫害が心配なので、対策として畝立てや草管理に気を付けています。夏の暑さに強い品種を今年から新たに作付る予定で、収量アップを期待しています。
20年に栽培を始めたカンピョウは、実ではなく種を出荷しています。連作障害に強いとされ、出荷した種は出荷先で接ぎ木の台木として使用されています。
白ネギなどの露地野菜の補償がなかったので、水稲共済しか加入していませんでしたが、全ての農産物の価格下落や病気などによる収入減少を補てんする収入保険を知り、すぐに加入を決めました。
昨年は、シカによる水稲の食害や白ネギの病害により収入減少になりましたが、収入保険で補てんしてもらえて、とても助かりました。
収入保険に加入したので、新しい品種や品目へもチャレンジができます。万が一けがをして管理ができなくなり、農業収入が減少した場合でも対象になるので、安心していろいろなことにチャレンジができるようになりました。
お客さまあっての農業なので、今後も安全・安心でおいしいものを作っていきたいです。
「品質の良いものを作っていきたい」と山口さん