「山内かぶら」を再興 活動拠点がオープン
2022年5月3週号
若狭町の生産者グループ
若狭町山内の伝統野菜「山内かぶら」の生産者グループ「山内かぶらちゃんの会」は、集落内に活動拠点となる福井ふるさと茶屋「いっぷく処 かぶらちゃん」を4月3日にオープンさせた。
同会代表の飛永 悦子(とびなが えつこ)さん(80歳)は、栽培が一時途絶えた山内かぶらを1996年に再興した。2010年に同町が集落の住民に呼びかけ、出荷に向けた本格的な栽培が始まり、翌年、飛永さんら有志6人が同会を結成。12年には50年ぶりの出荷にまで導いた。現在は地元女性12人が生産に従事する。
山内かぶらの良さをより多くの人に知ってもらうため、集落内の空き家の1階部分を借りて、拠点となる同施設を整備した。
営業は毎週土日月曜の午前11時~午後2時。一度に12人が飲食できるスペースを併設し、山内かぶらを使ったコロッケや餃子、日替わり定食、弁当などを提供する。
飛永さんは「笑顔と笑い声が絶えない、誰でも気軽に訪れられる場所となれるように、生涯現役を合言葉にこれからも楽しんでいきたい」と笑顔を見せる。
メンバーと飛永さん(前列中央)。「他集落の見本になれたらうれしい」と話す