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私の農業経営 水稲直播の拡大で省力化へ

2022年7月3週号

福井県大野市 麥田大輔(むぎた だいすけ)さん (37)

▽経営規模:水稲12㌶、麦12㌶、そば12㌶、さといも40

▽水稲共済、麦共済、そば共済に加入

 

 2019年に父が体調を崩したため、跡を継いで農業に携わるようになりました。それまでは眼鏡関係の企業で働いており、農業の経験はほとんどありませんでした。

 農業を始めた当初は、近所の親戚や県の普及指導員、農機販売店の方などから、栽培や営農についていろいろ教えてもらう毎日でした。

 農業を引き継いだ同時期に、近所の大規模農家が離農し、その農地も引き受けることになったため、多くの農地を作付けすることとなりました。

 基本一人で作業しているので、できるだけ省力化を進めていきたいと考え、最近は水稲の直播に取り組んでいます。生育がうまくいかないこともありますが、これからどんどん勉強して、直播の面積を拡大していきたいと考えています。

 農業には自然災害などのさまざまなリスクがつきものですが、最近では米価の下落など、何が起こるかわからない状況が続いています。今年から青色申告を始めたので、さまざまなリスクへの対応が可能な収入保険制度への加入を検討しています。万が一の助けとなってもらえるよう、NOSAIには期待しています。

 親孝行と思って始めた農業ですが、地域全体の農地を守っていけるという責任もあり、農業を継いでよかったと考えています。これからもいろいろな人に教えてもらいながら、直播などの省力化へ取り組み、農業を楽しんでいきたいです。

 

「NOSAIには、保険のことはもちろん、農業についても相談していきたい」と麥田さん