若狭牛2頭が初出品 全国和牛能力共進会
2022年11月1週号
確かな手応え、次回へ意欲
10月6日から10日にかけて鹿児島県で開催された第12回全国和牛能力共進会(全共鹿児島大会)に、今年初めて福井県から若狭牛2頭が出品された。
大会には過去最多の41道府県から438頭が出品。改良の成果や飼養管理、肉質などを競い合った。
出品したのは、池田町の清水修一さん(60)の去勢雄牛1頭と、坂井市の南田耕次(46)の去勢雄牛1頭。
2頭は枝肉の品質を競う肉牛の部8区に出品され、上位の優等賞入りとはならなかったものの、肉の等級はともに最高のA5ランクだった。
南田さんは「ここまで4年間、酪農関係者や仲間の手助けのおかげで出品までこぎつけることができた。次は入賞を目指し、若狭牛の付加価値を上げていきたい」と話す。
清水さんは「何もかも手探りでゼロからのチャレンジだったが、今回の優等賞の牛を見ると手の届かないところではないと感じた。今回の反省点を踏まえ、次回は優等賞を目指していきたい」と5年後の大会への意気込みを話してくれた。
写真:県内肉牛農家の新たなチャレンジの場所を切り開いた清水さん(左)と南田さん