越前町　農家民宿「一才庵」

　越前町小曽原（おぞわら）にある農家民宿「一才庵（いっさいあん）」は、築150年の古民家をリフォームして２０２０年に開業。地域密着型の農家民宿として地場産野菜をふんだんに使った料理を提供するほか、地域農業者の活動拠点としても利用されている。

　バルやカフェなどのイベントを写真共有サイト（インスタグラム）などで案内すると、近隣の住民や県内各地から多くの客が駆け付けるほど人気だ。

　地域の獣害対策や農地を守る活動に取り組む「小曽原水・土・里を守る会（みどりの会）」の活動拠点ともなっている。一才庵もメンバーの一員で、集落内の獣害対策用電気柵の設置にも参加するという。

　オーナーの山下さんは、昨年から発行する同会広報紙「小曽原みどりの風新聞」で活動内容をレポートし、ＳＮＳ（交流サイト）で広く発信するほか、越前町の魅力を紹介する冊子「土環旅（ときたび）」シリーズも発行する。

「今年は町の農業者を取材して紹介したい」と山下さん。「一才庵の活動が町を知ってもらうきっかけとなり、地域の活性化につながる交流の場のひとつになれればうれしい」と話す。

 

土環旅を手に山下さん。一才庵は冬季（12月～３月）は休業。オープン日はＳＮＳなどに掲載する

小曽原みどりの風新聞。山下さんは写真撮影や紙面構成を担当（写真提供＝一才庵）